リカちゃんはジルウちゃんとして
玄関を入ると独特の世界が広がるお宅。
そこはリカちゃんのお家です。
早いものでジュディちゃんの子どもたちが巣立ってもう一年。
子猫たちの素敵な家族を紹介したいとずっとずっと思いながら、
とうとう一年が経ってしまいました。
モンちゃん(モンキチ)もレナちゃん(旧:あっこちゃん)もちっちゃい・・・
ぼんちゃん(旧:藍ちゃん)の背中がよりいっそう大きく感じる・・・
リカちゃんはパパママとふたりのお姉にゃんのお家の末娘になりました。
家が破壊されるかと思うくらいお転婆だったリカちゃんはその後もパワーアップし、ちっともじっとしてるときがないくらいのワンパク娘でした。
新しい名前は『ジルウ』ちゃん。サッカー選手の名前だそうです。
お姉にゃんたちの名前もサッカーファンのパパさんがサッカー選手の名前から
それぞれつけました。
デザイナーのパパさんに料理研究家のママさん、とても素敵なご夫婦です。
上のお姉にゃんたちも死にそうだった子猫のときにパパさんが助けて懸命に育て上げました。
当時11歳のジーニョちゃんと5歳のリオネルちゃん。
ふたりのお姉にゃんに囲まれて。
とはいえ、ジルウちゃんの養育は容易なことではありませんでした。
能天気なジルウちゃんはお姉にゃんにも無遠慮に突進していくので
最初の頃次姉リオネルちゃんが円形脱毛症になったとか。。。
さらに困ったことに、布物にオシッコしてしまうようになり、
家の中からクッションがなくなり、ソファがなくなっていったとか。。。
何度か相談を受けてご家族の心労がよくわかって・・・。
トイレ以外でオシッコされたら本当に疲れてしまう、
ジルウちゃんのお世話がつらくなってしまう。
そうなってはお互いに不幸だから無理せず戻して下さいとお伝えしました。
それでもご家族は試行錯誤しながら忍耐強くジルウちゃんを見守って下さいました。
最近はジーニョと仲良しですよーでも粗相は直らないなーとか、
一喜一憂しながらもジルウちゃんを愛おしんでくださって。
今年3月には避妊手術しましたよ~とご報告をもらいました。
そのあたりからでしょうか、オシッコ癖がおさまったのは。
はちゃめちゃな子猫時代を過ぎるとお姉にゃんたちとも
より親密度が増したといいます。
日曜はジルウちゃんの四十九日でした。
それは本当に突然のことでした。
前日までいつものように飛び回っていたジルウちゃんが
急にぐったりとして元気がなくなってしまったのです。
先天性疾患も疑われましたがもはや検査の段階でもなく。
病院でも原因が全く分からず翌日自宅で息を引き取りました。
何か見逃した予兆があっただろうか、
危険なものが室内に落ちていて食べてしまったんだろうか、
ご家族はいまも悔やみ自責の念に苦しんでいます。
そんなこと、ないですよ。
やんちゃで困ったチャンなジルウちゃんを忍耐強く
愛情深く育ててくれたご家族ですもの。
神様からもらった命が一年だったのでしょう。
一年、この世で目いっぱい遊んで帰っておいで、と神様が決めたのでしょう。
リカちゃんて呼んでも、もうお返事しないね、ジルウちゃんだものね。
枕元に添えられたのはパパさん手作りの特製オモチャ。
お茶のペットボトルの外側をはがして丸めたこのオモチャが大好きだったそうです。
ジルウちゃん。2014年7月21日永眠。享年1歳3ヶ月。
パパさん、ママさん、ジーニョちゃん、リオネルちゃん、
ありがとうございました。
ジルウちゃんに幸せな一生を、ありがとうございました。
by rusuneko
| 2014-09-10 16:19
| 猫つれづれ
身よりのない猫の里親探しをしています
by rusuneko
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