桜子さんありがとう
我が家の重鎮、桜子さん。
師走に入った頃から体調を崩し、毎日点滴を続けていました。
血管腫を疑われましたが、それならなおさら治る病気ではなく、
手術も抗がん剤治療も耐えられる体力もなく、
ただただ余命を穏やかに楽に過ごせることのみを目的として
限定的な医療処置をしながら自宅で見守りつつ介護してきました。
体力がなくなってオシッコを失敗することもさらに増えたけど
それでも最後までがんばってトイレを使おうとしていました。
大晦日の夜から危篤状態になり、年が明けて元旦、
桜子さんは家族に見守られながら静かに天に召されました。
浅い息の中でうっすら目を開けたので頭をなでてあげたら
うれしそうに両手をゆっくりゆっくりグーパーさせました。
それから小さくミーンと鳴き、手足を伸ばして、
そして息をすることを止めました。
お正月でお店がどこも休みで、
桜子さんの枕元を花で飾ってやれなくて。
ご近所の庭に咲く寒菊をもらってきて供えたけれど
悲しくて、悲しくて。
そうしたら、タケル実家のお姉さんが遠くのお店で買った花束を抱えて
最後にひと目と桜子さんに会いに来てくれました。
うれしくて、泣けました。
桜子さんの前でお姉さんお持たせのスイーツを食べながら猫話をしました。
やはりお持たせのお菓子とご当地茶で桜子さんの思い出話をしました。
模範家猫コンビの真知子ちゃんと。
スーパーの駐車場から保護して三年超。
このお年で未避妊。
何度出産を重ねてきたのか、当然経産婦でした。
買い物客からエサをもらったりなでられたりしていたとか。
桜子さんのためかどうか、物陰に置きエサもされていたようです。
猫の多い我が家のペースに慣れるのは大変だったろうけど、
桜子さんは穏やかで人間が大好きないい子でした。
里親募集も考えたけれど、オシッコが完璧ではないので断念しました。
ここが、桜子さんのおうち。
猫が(ちょっと)いっぱいいるけど、
狭いながらも楽しい我が家ってことで、よろしくね。
子猫たちのお世話係になってくれて。
お母さん代わりに慕われていました。
なんだか知らないけどやっぱり子猫に人気。
平助も桜子さんに母の面影を求めていたような。
人望が厚いというか。
誰とでもうまくやれるというか、気にしないというか。
世の中を超越していました。
でも主張するところはしっかり主張していましたっけ。
かまってほしいも自然体で主張していました。
人が大好き桜子さん。
人のそばにいられたらそれだけで幸せ。
なのにあまり桜子さんにかまってやれなくて。
抱っこもブラッシングも大好きなのにちょっとしかできなくて。
一日中縁側で日向ぼっこしながら桜子さんをお膝においてくれる、
在宅で元気な高齢者宅なんか桜子さんにぴったりじゃなかろうか、
お互いの寂しさを埋め合ってどっちも幸せになれるのではと、
そんなことを常に夢想した三年間でした。
口に出して、心の中で、何度桜子さんに謝ったことか。
こんなお家で、さびしい思いをさせて、許してね。
でも桜子さんはこのおうちの子だからね。
猫多すぎだけど、そばにいてやれる時間少な過ぎだけど、
ここは桜子さんの『我が家』だからね。
また、会いましょうね。
by rusuneko
| 2015-01-03 16:09
| 猫つれづれ
身よりのない猫の里親探しをしています
by rusuneko
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